2012年4月21日土曜日

小説 広島の女 真理の夜 第8回

真理の情念は火を噴いていた。同僚の夫を全裸にして覆いかぶさり激しい愛撫を繰り返していた。
同僚の夫由紀夫は真理の愛撫が心地いいのか、体を震わせて、
「あー、あー、あー、あー、あー」
 と激しいうめき声を出している。
その声に真理は激しく反応して、
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
 と身もだえするのだった。
真理の声は喘いでいるというより吠えているという表現がぴったりである。
「ああ由紀夫はもう私のもの」
 真理は飢えたメス猫になっていた。
由紀夫の手が優しく真理の乳房を愛撫すると真理の口から、
「ああいい、ああいい、ああいい、ああいい」
 と言う激しい喘ぎ声が洩れたのだった。
「もっと、もっと、もっと、もっと」
 真理はさらなる愛撫を由紀夫にせがむ。
由紀夫も身を揺さぶって激しく興奮している。
「ああ、燃える。あああああ」
 と激しい喘ぎ声を洩らすのだった。
真理と由紀夫の情念がぶつかりあっている。

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