真理は一人寝の夜が耐えられなくなっていた。
仕事が終わると歓楽街へ出かけ意気投合した男性と広島市内のホテルで一泊という生活が続くのだった。
その場は楽しいのだが、ひとり暮らしのマンションに朝変える時決まって恐ろしいまでの虚しさが襲ってくるのである。
「こんな生活は止めよう」
朝こう心に誓って家を出るのだが、夜になると足は自然に歓楽街に向かうのだった。そして気に入った男性に色目を使う。
「また真理の夜が始まった」
真理は自分のしている事に苦笑するのである。しかし押さえる事はできない。
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