真理は授業をしながら、
「私が教えている十代の女の子に男性を取られてしまうのか」
最近こんな思いが脳裏によぎるようになった。
「負けたくない」
こんな思いも。
だが恋愛の戦いにおいて勝つ自信もない。
「I have a big confidence.(私には大いなる自信がある」
と自分を励ますようにこう言うのだった。
昼間はそれでよかった。だが、夜ベッドの中に入ると真理は、
「恐ろしいまでの孤独と突き上げるような肉欲に襲われるのだった」
真理はそっと自分の指で燃え上がった自分の肉体を慰めながら、
「だれか私を愛して」
と心の中で叫ぶのである。
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